先進機能材料・先進生体材料としての形状記憶合金の新しい用途開発
Research and Development of Shape Memory Alloys as Advanced Functional and Biomedical Materials

形状記憶合金はマルテンサイト変態に起因して“形状記憶効果”と“超弾性”という他の材料には見られない特性を示す合金です。
かつての夢の新合金は、今ではすっかり産業界に溶け込み、新しい機能材料の代表のように市民生活の広い分野で応用されるようになりました。
当協会では、2008年から毎年新たな用途開発の促進のために、形状記憶合金シンポジウムを開催し、海外の講師や若い研究者の方々も登壇され、好評をいただいております。
今回は2020年に予定しておりました第13回シンポジウムを3年越しで開催することとなりました。
本年は、形状記憶合金やマルテンサイト変態について新しい角度から研究しておられる先生方や、住宅メーカーの研究者から新合金の用途開発ご講演いただく予定です。
また、神戸大学の医工連携教育の新しい取り組みについても紹介して頂きます。
皆様には、新しい形状記憶・超弾性材料開発、マルテンサイト変態に関する基礎研究、更には医療デバイス、通電アクチュエータなどの用途開発や腐食・疲労などの材料的課題など、形状記憶合金に関する総合的な討論の場として、多くの方々にご参加いただきたいと存じます。

主催 一般社団法人 形状記憶合金協会
共催 一般社団法人 日本機械学会 材料力学部門 形状記憶材料の特性向上と実用化に関する分科会
協賛 日本ばね学会
開催日 2023年6月15日(木)午後・16日(金)午前
会場

奈良春日野国際フォーラム 甍
〒630-8212 奈良市春日野町101  [TEL] 0742-27-2630
近鉄奈良駅2番出口より徒歩20分
バス
(1)近鉄奈良駅5番出口より奈良交通バス1番のりば
(2)JR奈良駅より奈良交通バス東口2番のりば
(1)、(2)とも
「春日大社本殿」行き「奈良春日野国際フォーラム甍前」下車すぐ又は、
「市内循環(外回り)」バス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、大仏殿交差点東へ徒歩3分

参加費 シンポジウム:一般 12,000円、会員 8,000円、
       学生 5,000円、学生会員 2,000円
技術交流会:一般・会員 5,000円、学生 1,000円
(技術交流会 会場:奈良女子大学 大学会館)
申込要領 参加・工場見学 申込先 参加登録フォーム
申込み締切 参加登録:2023年6月12日(月)
問い合わせ先 一般社団法人 形状記憶合金協会
(ASMA)事務局
相互発條(株) 新製品開発部内
担当:石井 崇
e-mail:jimukyoku@asma-jp.com

プログラム

基調講演
  • 奈良女子大学 松岡由貴
    「熱処理過程と出現するマルテンサイト相の関係」
  • 神戸大学 向井敏司
    「医学×工学のコラボで進めるものづくり」
  • 大阪工業大学 谷口浩成
    「形状記憶合金が拓く、新たな月面移動技術:小型跳躍ローバーの開発」
招待講演
  • 東北大学 野村直之
    「レーザ粉末床溶融結合法により作製したNiTi積層造形体の特性評価」
  • 産業技術総合研究所 中山博行
    「自由に熱を取り出せるアクティブな蓄熱材料開発に向けた形状記憶合金の適用」
  • (株)古河テクノマテリアル 喜瀬純男
    「建築構造用Cu-Al-Mn超弾性合金部材の開発」
  • 積水ハウス(株) 片岡奈々美
    「CuAlMn超弾性合金を用いた耐震改修用耐力壁の開発」
ポスターセッション

2023年6月15日(木) 午後
シンポジウムと同一会場

サイエンスツアー 2023年6月16日(金) 12:30出発
積水ハウス(株)殿 見学
(株)今西清兵衛商店殿 訪問